MRってどんな仕事?製薬会社の営業の実態に迫る!
2017/04/06

製薬会社の営業マン、MR(エムアール)。新しく開発された薬の安全性を見極めるために、効果や副作用などの様々な情報を収集・提供し、販売を行う特殊な営業です。MRの1日とは?魅力は?年収は?今回はそんなMRの実態に迫ります。
MRの仕事内容
他の営業と違い、なぜMRだけ特別な名称で呼ばれるのでしょうか?業務内容も他と違ったものになっているのでしょうか?
MRは“ Medical Representatives”の略で、日本語に訳すと“医薬情報担当者”となります。
製薬会社で扱っている医薬品を病院に提供するのですが、医薬品のより安全な使用のために様々な情報やデータを収集し、副作用や効力についても検討していきます。
医療品に関する専門的な知識も必要となり、それらを駆使して日々開発される薬を世の中に送り出すことが仕事です。
MRの大まかな1日
では、MRは具体的に1日を通してどのようなことをしているのでしょうか。
朝〜昼
朝から出社、もしくは営業先の病院に直接出向きます。医師に営業も兼ねて挨拶を行い、会社へ戻り、メールのチェックやスケジュール、資材の確認をします。
午後
その後、昼からまた病院や調剤薬局への訪問を行います。一日に一つの病院に長くいることもあれば、5~6件をはしごしてまわることもあります。
医師へ個別に営業をするだけでなく、薬剤師や看護師を含めた相手に説明会を行う事などもあります。
その日の営業を終えると、報告書の作成や次の日のプレゼンの準備に取り掛かるといった流れです。
MRの魅力とは
それではMRが他の営業と比べて、どのような点が魅力的かについてもご紹介します。
これを知れば、あなたもMRに就いてみたいと思うかもしれません。
高収入
まず20代のMRの年収平均ですが、おおよそ600~700万くらいだと言われています。
20代営業職の平均年収300~400万なので、その倍くらいは貰っている計算になりますね。
これに加えてボーナスが大体100万だったり、その他諸々の手当てが付くこともあるので、給料的に見ればかなり美味しい仕事であることは間違いありません。
福利厚生が整っている
MRは学会や会食など、例外を除いて基本は土日祝日も休みとされています。
実は、製薬会社の性質上、非常に福利厚生がしっかりとしている会社が多いです。 そのため手厚い補助を受けられ、休暇もちゃんと取れる制度が整っています。
ノルマが他業種の営業に比べゆるい
ノルマに関して言えば、会社によってまちまちとなります。
外資系の会社に入れば結果が全てとなり、多くを求められますが、これはMRに限ったことではありませんね。 しかしMRの営業体系は比較的自由なので、ノルマが厳しいという事はあまりないことが多いです。
豊富な知識や汎用性のあるスキルが身につく
MRの仕事では、新薬や医療に関する情報、知識を豊富に手に入れられる事はもちろん、高度なビジネスマナーやコミニュケーションスキルが身に付きます。
それに加えプレゼン力やビジネス文章作成スキルなど、営業に必要なものが全般に渡ってしっかりと身に付くのが特徴でしょう。
MRのデメリットについて
給料もよくて、休みも取れる、ノルマもさほど気にしなくて良いと、良いことずくめのMRですが、もちろんデメリットもあります。
最後にMRのデメリットについて書いておきます。
高い自己管理能力が要求される
MRの営業活動は個人に対して委ねられている部分が大きいので、自分でしっかりとスケジュール管理を行う必要があります。限られた時間にどれだけ病院を回るのか、プレゼンまでの日程は何日か、それらをしっかりと把握し、常に自分の決めた通りに動かないと、成果がなかなか出せません。
他業種への転職がしづらい
MRは他の業種と比べても、ある意味で特殊といえます。せっかく薬剤などの豊富な知識を持っていても、それを他業種で活かす事はなかなか出来ません。
営業としても他とは少し違うので、変化に対応するまで苦労する可能性があります。
転勤は覚悟しなければならない
ほとんどのMRは転勤を余儀なくされます。普通だと4~5年に一度のサイクルとなっており、他業種と比べると転勤が多いと言えるでしょう。
身に付けなければならない知識が多い
営業の仕事を忙しくこなしながら、日々勉強をしなければならない業種でもあります。
資格試験のための勉強はもちろん、新しい薬が開発されれば、相手に効能や副作用について詳しく説明できなければならないからです。
まとめ
以上がMRについての情報です。他の営業職以上に自分に厳しくするストイックさと、知識の専門性が求められますので、人によっては非常に充実したやり甲斐のある仕事になることは間違いありません。MRになりたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。