部下を育てる手順とポイント|実はほとんどの上司ができていない!?
2017/04/06

あなたは部下を育てることができていますか?
今まで上司に育ててもらっていたけど、実際に自分が育てる立場になるとわからない人も多いと思います。それどころか、自分が育てる立場になってはじめて今まで育ててもらっていたことに気づく人もいるのではないでしょうか?
部下を育てる方法にはポイントがあります。
それでは見ていきましょう
1.部下を育てる5つの手順
まずは、部下を育てる手順を紹介していきます。人には、聞いて覚えるタイプ、見て覚えるタイプ・書いて覚えるタイプ、実行して覚えるタイプがいます。いきなりタイプを見極めることは難しいため、まずこれらを全て意識して、以下の5つの手順を踏むようにすると効果的です。
1−1.最初にきちんと説明する
まず、初めてすることについては誰でもわからないものです。一度体系的に流れを説明してあげることで、実際に見たり行動したりする時に頭に入りやすくなります。また、この際相手の理解力や記憶力などにあわせて、さっとおおまかな流れを説明するか、事細かに説明するかを決めると良いでしょう。
あまり一度に覚えることが苦手な人に対して最初に事細かな説明をしてしまうと、そこで頭がパンクしてしまいます。
1−2.実際に自分が見本になって見せる
次に、実際にあなたがやって見せてあげましょう。説明だけではわからなかった状況や、詳細な手順がわかります。この時、相手の表情や目を見て、理解が追いついているのか、どこが気になっているのかを読み取りましょう。
1−3.メモを取らせる
これは最初に挙げた2点との同時進行になりますが、きちんとメモを取ってもらいましょう。メモを取ることで頭の中が整理されますし、後でわからなくなってしまった時にも確認することが出来ます。あなたはメモを取っていることをきちんと確認し、もし書き留めている内容が間違っていたらその場で指摘してあげましょう。最初に間違えてメモを取ってしまうとその後メモを確認して行動をしたり覚えたりする時に間違えたままになってしまいます。そうなってしまわないように、きちんと確認してあげることが必要になります。
1−4.に実行させてフィードバックを行う
説明して、見せて、メモを取らせたら、次は実際に部下に実行してもらい、それに対してフィードバックを行いましょう。ここは部下を育てる際に重要な役目を担うでしょう。説明を聞いていても自分で実際にやってみると意外とわからないことが多いものです。聞いていたのかどうか問いただすのではなく、補助的な発言をしてとりあえず実際にやってもらいましょう。
そして、一通りの作業を終えたら、あなたが見ていて感じたことを述べましょう。この際に注意すべきことは、人間はどうしても悪いところにばかり目がいってしまいがちなので、意識して良かった点と悪かった点を必ず挙げるようにしましょう。その方が聞いている側もすんなり受け入れることが出来ますし、自分の得意なことを理解出来ると同時に良かった点をより伸ばすことが出来ます。悪いところばかり挙げて怒られてしまっては意欲が減退してしまいます。
1−5.部下の話をよく聞く
最後に、これも部下を育てる際にとても重要なステップです。教える側ばかりが積極的で、教えられる側の部下はどうしても受け身にまわりがちですが、それではあまり成長が望めません。あなたが一方的に説明したり発言をするのではなく、部下の発言を促し、耳を傾けるようにしましょう。
部下の話を聞くことでどのような点に疑問や不満があるのか、またその人の性格や特徴も理解しやすくなるので、その後の指導にも役立てることが出来るでしょう。
2.部下を育てる3つのポイント
部下を育てる手順を理解すると、次は抑えるべきポイントを把握します。
2-1.褒めて伸ばすを意識する
あなたはきちんと部下を褒めていますか?フィードバックの箇所でも触れましたが、人は想像以上に誰かのことを褒めることができていないものです。
出典:データから見る売上アップのために職場ですべきたったひとつのこと【シンクスマイル】
図にもあるように、褒めるパワーは絶大です。是非、少し大げさなぐらい部下を褒めてみましょう。
2-2.役割を与える
役割を与えると、成長において重要と言われている責任感が芽生えます。部下に対して説明するときは、まず何故その役割を与えるのか説明してください。次に、期待をしていることを伝えます。
期待されていると感じた部下は、より自発的に動くようになります。その結果、部下が育っていくのです。
2-3.部下に対して思いやりの心を持つ
あなたは部下に育ってほしいから部下を育てるのか、それとも自分の評価を上げたいから、または自分が楽をしたいから部下を育てるのか、どちらですか?
上司が何を考えて部下に接しているか、部下は必ず感じ取ります。本気で部下のことを考えていると伝われば、「この上司の期待に応えるためにも頑張りたい」と必ず自発的に思ってくれるのです。
まとめ
部下が育つのも育たないのも上司次第です。以上の手順とポイントをしっかり抑えて、部下に対して良い指導を行ってください!