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Via career|今熱いインターンサイトを経営するのはなんと現役大学3年生!?

      2015/07/30

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大学3年生の2名が経営する株式会社Via careerを知っていますか?実践型インターン情報サイト「Via career」を運営していて、今注目を浴びている多数の企業をクライアントに抱えています。今回はそんな彼らに事業内容と学生ながら起業に踏み出したその想いについてお伺いしました。

プロフィール

永渕裕樹(ながふちゆうき):株式会社Via careerの代表取締役。1994年6月7日生まれ。泰星高校から上智大学に進学。現在、経済学部の3年生。

田中雄大(たなかゆうだい):株式会社Via careerの取締役。1994年5月9日生まれ。九州学院高校(甲子園3年連続出場)から立教大学に進学。経営学部3年生。

2人は大学1年生の夏に学生団体BOSを通じて参加した、インドネシアでのスタディツアーで初めて出会う。その後、お互い別々の経営コンサルティングのベンチャー企業にて長期インターンを経験。永渕は半年間、田中は1年間、社長直下という環境で経験を積んだ。そして、2014年6月24日に株式会社Via careerを設立し、今に至る。




実践型インターンやイベント企画を通じて、学生と企業を繋ぎミスマッチを減らす

―― 「Via career」ではどんなサービスを行っていますか?

永渕:
事業としては2つあります。1つは「知る。働く。繋がる。」をコンセプトとした実践型インターン情報サイト「Via career」の運営。2つ目は、「早い時期から自分のキャリアに対して主体的に考え、行動する学生を増やす」をコンセプトとした、スタートアップ・ベンチャー企業と学生によるイベント企画・運営です。

田中:
この2つの事業には、「学生と企業を早い時期からつなぐ機会を創造し続け、採用のミスマッチを減らす」というVia careerのミッションに基づいています。現在「Via career」は、契約企業およそ100社、サービスをローンチして11ヵ月で、約70人以上の学生を様々な企業に送り出してきました。対象企業はスタートアップ・ベンチャー企業が主になります。

永渕:
イベントへの参画としては、過去にリブセンス代表の村上様・ウィルゲート代表の小島様・Retty CFOの奥田様など、数多くの経営者・起業家の方々にご登壇していただきました。さらにこれからは規模を大きくし、回数を重ねる事で、より企業と学生、それぞれのニーズに合った価値を最大化できる事業を作り上げていこうと考えています。

世の中の学生の”世界観”を広げることに貢献したい

―― このサービスを始めたキッカケは何か、そして起業に至った経緯は何か

永渕:
このサービスを始めたキッカケとしては、今思えばすごく浅かったなと感じているんですけど、起業する際に「自分がやりたいこと」、「自分が出来ること」、「社会から求められていること」の3つの軸で考えたことがきっかけです 。自分自身、大学1年の時から尊敬する先輩や大変お世話になった社長に「長期インターン」や「本当にすごい起業家の方に会う機会」、「自分自身と向き合い続けることの重要性」など18歳の自分には刺激の強すぎるほどの”機会”と”経験”と”学び”を与えていただきました。

今って、ほとんどの学生が大学3年の夏にサマーインターンや、業界研究、セミナーに参加し始めると思うんですけど、そもそも企業で働いたことのない、高校を卒業して2年あまりの学生が、いくらESを書いても、業界研究・自己分析をしても、大学で勉強を重ねても、なかなか「本当のありたい自分」と向き合うことは難しいと思っています。

「本当にありたい自分」と向き合うには、まず”世界観(見える視野)”を広げることが必要だと思っていて、その方法として、「自分が成長できると感じる環境に飛び込み、新しい経験をし積み続けること」と「自分よりも世界観の広い人に会い続けること」の二つがある。ただ、学生はいい意味でも悪い意味でもコミュニティが狭いので、自分から行動しない限り、情報も機会も得ることができず、結果ほとんどの学生が4年生の時期に大手の媒体を利用せざるを得ない状況になっているのが現状。

そんな現状への問題意識から、色んな学生にヒアリングしていく中で、少なからず、普通に授業を受けて、サークルに入って、バイトをしているが、「将来を不安に感じている」、「行動したいけど何をすればいいかわからない」という学生がいると感じていたので、学生という唯一の強みを生かして、企業と学生をより早い時期からつなぐ機会を提供してこうと決めました。また、ちょうど企業側も就活時期が後遅れの影響で、より早い時期から学生と接点を持つ機会を求めていたのは大きかったですね。

田中:
僕も大学1年生の9月からコンサルティングのベンチャー企業で長期インターンをしていたので、永渕とほとんど同じような気持ちを持っていました。周りの友人を見てもサークルに行って、お酒を溢れるほど飲んで、授業中はひたすらTwitterやFacebookを眺め、気付いたらまた居酒屋にいる。みたいな状況に「モッタイナイ」としか当時は思わなかったんです。もっと一人ひとりが純粋に「目標を持って、それに対してひたすら考えて、行動する」ようになれば、今以上に毎日を楽しく過ごして、イキイキとしてくるんじゃないかな、って。
そこで自分達自身が成長を遂げられた「長期インターン」という成長機会を学生に提供することを「やりたいこと」として、ビジネスを展開していきたいと思ったことが事業の発端になります。

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最も「自己成長」の糧になる手段こそ起業だと思った。

―― そこでなぜ起業を選択しましたか?

永渕:
実はVia career設立時、僕は創立メンバーだったのですが、田中とはまた違う別の1名の計2名で立ち上げたんです。と言っても田中も設立して2週間後くらいにジョインしたので、実際はほとんど一緒に立ち上げ、大きくしていったというのが実情です。

田中:
当時の2人の起業した時のことを考えると、完全に「自己成長」でしかなかったですね。自分で会社を興すということはどういうことなのか。経営するとはどういう事なのか。お金を生み出すという事はどういう事なのか。全てが自分達自身にとって、将来必ず活きる経験で大きなパワーになると思いました。

永渕:
田中の言う通り、最初は単なる「自己成長」でしたね。個人的に、高校時代にボランティアで東南アジアに行ったのをきっかけに、将来はビジネスを通じて、東南アジアの社会問題を解決したいという夢があって、ただそのためには少なからずスケールするために体力となるお金(資本)と事業を立ち上げる経験と事業を大きくするスキルが必要だと感じて、その手段として、とりあえず”起業しよう”と。

田中:
ただ、ひたすら事業に取り組んでいく中で、見えてくる課題・問題意識やアプローチの仕方が大きく変わってきて、今は「新卒一括採用」に対する課題意識とその仕組みを変えることで、学生の現状を変えたいという思いがモチベーションになっていますね。

長期と目先のバランスを大切にし、悩んだときは人材理念に立ち返る。

―― 普段の業務で意識していることは何でしょうか?

永渕:
意識していることは大きく3つあって、1つ目は「思考と行動の両輪をバランスよく回し続けること」。2つ目は、「長期をしっかりと意識しながら、それにつながる目先のことに本気で取り組むこと」。そして、3つ目は「人と人とのつながりを大切にすること」です。1つ目に関して、仕事であっても、普段の生活であっても人間の行うことには、思考することと行動することの2つがあると思っていて、どちらかだけでも不十分で、そのパワーバランスが重要だと考えています。なので、そのバランスは常に意識してます。2つ目については、ただ目先の結果だけを求めて、やみくもに動くのではなくて、しっかりと長期的な画を描きながら、今フォーカスしてやるべきことに本気で取り組むことを意識しています。最後に3つ目ですが、Via careerでは、「人と人とのつながりを大切にする」を人材理念としています。Via careerは、人材事業を行っており、常に”企業”と”学生”と関わるので、メールの返信の早さから学生の対応まで細部にこだわっています。具体的には、「誠実・謙虚であり続けること」、「感謝を伝えること」、「自分たち自身も常に成長し続けること」の3つを実行することと定義しており、企業からも学生からもVia careerを使ってよかったと言っていただけるよう、何より人と人とのつながりを大切にしています。

田中:
僕も細かく考えると多々あって上げればキリがないですが、一つ上げるとするならば、「現状から1ミリでも1センチでも会社を前に進めるためには、長期から逆算して、今何をするべきなのか、を実行可能なレベルまで落とし込んで、明確に優先順位をつけて実行すること」です。
よく言われる言葉なんですが「現状維持は退化である」ということが会社にも当てはまると思っていて、目の前のことを淡々とこなすだけでもだめですし、かといって先の事ばかりを描きすぎるのも良くないと感じています。しっかりと長期を見据えて、目先のことを死ぬ気でやる。結局これに尽きると思って日頃意識してやっています。あとはそれに付随して、細かくPDCAをまわす事も常に意識していますね。

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「日本の学生の現状を変えたい」その想いが自分たちをつき動かす原動力

―― 20歳という年齢で起業に至った、そのエネルギーはどこから来るのでしょうか?

永渕:
最初に立ち上げたときと今では、ちょっと異なっていて面倒くさいのですが、1年前に立ち上げたときは1番のエネルギーは将来に向けた「自己成長」、その次に「日本の学生の現状を変えたい」という思いでしたが、今は「日本の学生の現状を変えたい」という思いがエネルギーの源泉になっています。

田中:
僕の場合だと、当時のエネルギーの源泉にあったのは「ワクワク」でした。具体的にどんなワクワクなのかというと「自分達なら本気で日本の学生、若者を変えられるんじゃないか」という、いわゆる「根拠のない自信」です。もちろん今でもそのワクワクはあって、具体的にどんなアプローチをすれば変えられるのか、変わるのか、を日々試行錯誤しています。

会社経営を通じて変わった、数字や結果に対する意識

―― 起業して1年、自分達の中で変わったものは何かありますか?

永渕:
僕は2つあります。一つは、「物事をより具体的に考えるようになった」ことですね。原価、売上、利益の計算から、事業のKPIの立て方、それを達成するには、何が最もフォーカスすべき課題で、それを解決するには、何が必要なのか(事業や管理や組織や資金)、もしくは何が足りていないのか、より具体的なところまで落とし込んで考える癖がつきました。特に人材と案件の管理の方法や提案のスピードなどはやっていく中で変わりましたね。

もう一つは、「結果や数字に対する執着心が強くなったこと」です。自分にとっての学びや気づきももちろん大事だと思うのですが、極論「結果を出す」ことが全てだと痛感しています。会社と事業を大きくするためにも、自分自身が成長するためにも、「結果を出すこと」が一番です。

その「結果を出す」ためには、物事を定性的にみるだけでなく、細かく数字で見ることが必要だと思っていて、KPIを達成するには、データを分析して、どこが問題なのかを考えて、行動していくようになりました。やればやるほど、「自分の小ささ」と「お金をゼロから生み出す大変さ」を痛感しています。

田中:
僕は大きく3つあります。1つは「より相手の立場に立って物事を言動するようになった」こと。2つ目は「複数のパターンで考え、実行するようになった」こと。そして最後が永渕と同じで「数字や時間に対する意識が異常に強くなった」ことです。
1つ目については、「今相手が何を求めているのか」「ここで自分が言おうとしている事は本当に相手のためになっているのか」「これを行うことで相手はどう思うのか」にフォーカスして、言動するようになりました。これによって相手に「刺さるか、刺さらないか」が決まってくると思っています。
2つ目については、自分が「良い」「正しい」と思った事を一度立ち止まって「本当にそうなのか?」と問う癖がつきました。例えば、「ここにこれだけの予算を使おう!」と決めた事に対して、「実はそこではなくて、全く別の部分に予算を当てた方が効果が大きいのではないか、いや、それよりもこっちではないか。」というように、1つ1つのパターンを「具体的に」考え、最も効果的で最適なものを選択するような思考になってきましたね。もちろん全ての事象に対してこれが良いとは限りませんが。
そして3つ目は文字通りで、「1つのタスクに掛けた時間や、その時間に対する価値はどれだけか」「どこのフェーズの数字が高くて、どこが低いのか」を考え、施策を打つという考えになりました。
これら3つも常にPDCAサイクルをまわす事で、ようやく「変わったな」と思うようになりました。

課題は毎日やってくる。それに対してどれだけ逃げずに向き合えるかが大切

―― この1年で最も苦労したことは何か、そしてそれをどうやって乗り越えたか?

永渕:
毎日が課題しかないのですが、最も苦労したこととしては「自分たちがどのスケールを描きたいのか」を明確にすることですかね。正直、最初は大した経験もスキルもなかった中で、スタートしたので、そういう視点すら持ってなかったと思います。色々経験していく中で、見える視野や視点、視座が変わっていって、その都度、改めて自分たちがなぜこの事業を行っていて、何を目指しているのか。その目標は、どうすれば達成しうるのか。それを突き詰めていくと、自分たちがどういう市場にいて、どういうサービスがあって、自分たちの強みが何なのかを考えるようになり、自分たちが目指したいスケールが見えてきました。ただ、これに関しては、いまだに課題です。

田中:
やっぱり永渕と同じように苦しい事や辛い事、悩むことは毎日四六時中です。特別に「これ」とあげるとすれば、僕の場合だと「自分という役割を明確にする」ことでした。
自分の役割を見誤ってしまったり、見極めきれないと非常に組織としてキツイ状況になると実感しました。ただ、どんな壁にぶつかっても僕と永渕に共通していたことは「会社として結果を出し続ける」という事だったので、何がどうであれ「目の前のことを死ぬ気でやり続ける」という意識と自分の中での結論は持っていました。なので、何か困難にぶつかっても「逃げずに正面から向き合い、とことんやる。」ことで乗り越えてきたのかなぁ、と思いますね。

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学生の皆さんのために、さらに上のレベルの事業を展開していきたい

―― 今後の事業展開について教えてください

永渕:
今後は、インターン求人事業とイベント事業を通じて、学生に「主体的に自身のキャリアと向き合う機会」と「社会の中で主体的に考え、行動することで成長する経験」を提供するだけでなく、しっかり出口として「新卒紹介事業」を行っていきたいと考えています。いい意味で「これで学生!?」と言われるように、しっかりと会社としての長期的な画とそれを達成するための戦略(事業、管理、組織、資金繰り)を練り、実行していきたいと思います。

最後に一つだけ学生のみなさんに。
最初の冒頭で述べたように、大学3年の夏,4年から行動しても「本当にありたい姿」と向き合うのはなかなな難しいと思います。

だからこそVia careerは、大学1、2年という早い時期から「長期インターンシップ(半年-1、2年間)」を通じて社会に飛び出し、働くを知り、自分を知り、社会を知ってもらいたい。そして、そんな困難な環境下において、必死に価値を生み出そうと努力の日々を重ねる中ではじめて、自分自身と真正面から向き合い、「人生をかけて取り組みたいこと」や、「社会の中でどんな存在でありたいのか」を考え、将来に向かって突き進んでください。

私たちは、将来に向かって進んでいきたい学生を全力でサポートします。

取材協力:株式会社Via career

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